臨床検査学科 カリキュラム

教育課程編成の特色

 教育課程の編成の特色としては、「総合基礎科目」「共通専門基礎科目」及び「臨床検査専門科目」を設置しています。 「総合基礎科目」及び「共通専門基礎科目」は、1年次から4年次まで適宜履修できるよう配置し、一方、「臨床検査専門科目」も1年次から履修するよう配置しました。これにより「総合基礎科目」「共通専門基礎科目」と「臨床検査専門科目」を平行しながら学習できるようにしました。

総合基礎科目

 「総合基礎科目」は、医療従事者にとって必要な人間の理解及び社会・文化に対する臨床検査の位置付けとその認識について学び、国際化、情報化に対応できる総合的学習を目的とする科目群を設定しました。枠組みとしては、「人間と社会(いのちの尊厳、理解を深める)」及び「協働的医療実践の基礎」の2科目群とし、さらにこれらのうち第1の科目群については、「こころと身体」「生活と社会」「芸術とコミュニケーション」及び「言語と国際性」に細分し、人間を単なる生命体ではなく社会的、心理的存在であることを総合的、多角的に捉えられるように工夫しています。

共通専門基礎科目

 「共通専門基礎科目」は、「体のしくみと医療」及び「協働的医療実践の展開」の2科目群で構成しました。総合基礎科目での学習を生かし、人間の存在を医療、医学、福祉、行政等からの視点でさらに深く捉え、チーム医療の実践者としての素地を育成します。

臨床検査専門科目

 「臨床検査専門科目」は、基礎・基本から実践・応用まで、学生一人ひとりが臨床検査技師として実践に必要なより専門的知識と質の高い技能を系統的に学習し、社会に貢献できる臨床検査技師としての資格に対応できる科目群で構成しました。すなわち臨床検査技師として、専門的知識、技能を深め、実践能力を培うため、臨床検査学科では「臨床検査ガイダンス」「臨床病態学」「形態検査学」「生物化学分析検査学」「病因・生体防御検査学」「生体機能検査学」「検査総合管理学」及び「臨地実習・セミナー」の8領域を設けました。以下にそれぞれの概要を記します。

授業科目、授業の方法及び内容並びに年間の授業計画(シラバス)
1.臨床検査ガイダンス

 臨床検査の基本を理解するために、学問的な基本知識を学びながら実践的実習を行うことにより、その後の授業に対するモチベーションの高揚を目的としています。「臨床検査学序説」「臨床検査基礎実習Ⅰ(器具・試薬・鏡検)」及び「臨床検査基礎実習Ⅱ(秤量・泳動・鏡検」の3科目を設定しています。
「臨床検査学序説」では、臨床検査の意義、臨床検査技師の役割等を学び、「臨床検査基礎実習Ⅰ(器具・試薬・鏡検)」及び「臨床検査基礎実習Ⅱ(秤量・泳動・鏡検)」では、臨床検査に用いる基本的な器具の使い方、試薬の作り方、顕微鏡による細胞・組織の観察、シミュレータによる採血法等を学びます。

2.臨床病態学

 臨床検査データの使い方と読み方及びその解析方法を学ぶことを目的とし、「臨床病理学総論」及び「臨床病理学演習(実例解読)」を設定しています。「臨床病理学演習(実例解読)」では、実例から検査データの読み方及びその解析・活用方法を学びます。

3.形態検査学

 顕微鏡を用いて組織や細胞を形態学的に捉える検査、血球計数機器や計算板を用いて血球数を算定する検査、凝固・線溶因子の定量検査等を含む科目群です。「病理学」「病理組織検査学」「病理組織検査学実習Ⅰ(標本作製)」「病理組織検査学実習Ⅱ(鏡検)」「細胞診学」「血液検査学」「血液検査学実習」及び「形態検査学特論」を設定しています。

4.生物化学分析検査学

 主に検査試料(検体)中にある物質を化学的あるいは放射線学的手法を用いて分析する検査と、染色体・遺伝子分析検査に該当する群です。「臨床化学検査学総論」「臨床化学検査学各論」「臨床化学検査学実習」「生体構造代謝学」「環境検査学実習」「尿一般検査学」「尿一般検査学実習」「放射線同位元素検査学」「分子生物学」「分子生物学実習」及び「生物化学分析学特論」を設定しています。尿一般検査は細胞、細菌、酵母、結晶等の形態検査も含みます。

5.病因・生体防御検査学

 微生物による感染症、生体防御機能としての免疫、輸血・移植に伴う免疫反応を捉える検査の科目群です。「微生物検査学総論」「微生物検査学各論」「微生物検査学実習」「医動物検査学」「免疫検査学」「免疫検査学実習」「輸血移植検査学」「輸血移植検査学実習」「分子生物学」「分子生物学実習」及び「病因・生体防御検査学特論」を設定しています。

6.生体機能検査学

 人体に接触端子を直接装着し、生体情報を得る検査の科目群である。「生体機能検査学総論」「生体機能検査学各論Ⅰ(呼吸)」「生体機能検査学各論Ⅱ(循環)」「生体機能検査学各論Ⅲ(神経)」「生体機能検査学各論Ⅳ(画像)」「生体機能検査学実習」及び「生体機能検査学特論」を設定しています。