看護学科 4年制|定員70名

教育研究上の目的

 看護学科は、「人に尽くすことを自らのよろこびとする」という本学の理念に基づき、幅広い教養と深い専門的素養を持ち、「サイエンス(科学的な看護学の知識)」、「アート(看護実践能力)」、「ヒューマニティ(ケアの心)」の3つを兼ね備えた看護師の育成を目指します。

  • 1.ヒューマニティとアートの統合としての「人に尽くす」看護の探究
  • 2.サイエンスとアートを統合し、あらゆる健康レベル、看護ニーズに応じた看護実践力の育成
  • 3.異なる学科、学年との協働的学習による関連多職種と協働する能力の育成

育成する人材像

 看護学科は、以下に示す7つの育成する人材像を縦糸とし、「サイエンス」、「アート」、「ヒューマニティ」を横糸として看護学の教育を構築しました。この7つの育成する人材像と「総合基礎科目」「共通専門基礎科目」「看護専門科目」を構成する各科目が、横断的な関連をもち、階層的に学習の積み重ねができるように、科目進度を構成しました。

  • いのちの尊厳、人間の理解を深める。
  • 人に尽くす個人の働きと社会のしくみを理解する。
  • 医療の実践者として他者とともに育ちあう基礎的な力を養う。
  • いのちの営みを理解し、疾病を予防し、健康を維持・回復・増進する医療との関連を探究する。
  • 医療及び疾病を理解し実践の基礎力を得る。
  • 他の医療者と協働して生涯にわたり自律した学習に取り組む基礎力を得る。
  • 高度化・専門化する医療及び看護に対応できる知識と技能、そして応用力を得る。

看護学科ディプロマ・ポリシー

 看護学科の教育課程を修了し、以下に到達した者に学士(看護学)を授与します。

  • 1. 豊かな人間性と高い倫理観を身につけ、看護の対象となる人々の幸福な健康生活の実現のために科学的根拠に基づく専門的看護を志向できる。
  • 2. より質の高い看護実践を目指して、看護学および周辺学問領域の最新の専門知識・技術を主体的に探索し活用する態度を身につけている。
  • 3. 優れたコミュニケーション能力を身につけ、看護の対象者との対話による相互理解に基づき良好な人間関係を築くことができる。
  • 4. 看護の対象者のより良い健康生活の実現のために,看護専門職として保健医療福祉等の多様な職種と協働して活動できる能力を身につけている。
  • 5. 常に研究的視点を持ち、看護実践の中に潜む解決すべき課題の発見とその解決のために、論理的に思考し分析する態度を身につけている。
  • 6. グローバルな視点で多様な価値観を持つ人々の健康に貢献できる資質を身につけている。

看護学科カリキュラム・ポリシー

 看護学科のディプロマ・ポリシーの達成を目指し、以下の方針に基づいてカリキュラムを編成し、学修効果を適切に評価します。

  • 1. 豊かな人間性と高い倫理観、多様性への適応力の涵養に必要な教養科目を、4年間を通して学修できるようにバランス良く配置する。
  • 2. 看護の対象となる個人・家族・地域社会の人々それぞれの成長発達段階及び健康段階に応じた看護を実践できる能力を高めるために、看護専門分野科目を系統的かつ段階的に学修できるように配置する。
  • 3. 地域で生活する人々とその生活・看護実践の実際を早期から学修できる科目を配置する。
  • 4. 看護実践者に必要な知識・技術・態度を段階的に獲得できるように、関連する内容は講義科目・演習科目・実習科目で構成する。
  • 5. 演習及び実習科目は、学生ひとり一人の個別性に応じて学修できるように、少人数の学生に教員1名を配置する形態で授業を展開する。
  • 6. 自主的かつ自律的に学修できるように、自習時間を適正に組み込んだ時間割を編成する。
  • 7. 学修成果は、小テスト・課題、定期試験・レポート試験など複数の方法を用いて総合的に評価する。また、各授業終了時の感想・意見および全授業終了後の学生評価アンケートなどの学生による評価を授業改善に取り入れ、学生・教員双方向の授業を展開する。

関連リンク

看護学科 カリキュラム

教育課程編成の考え方及び特色

 看護学科においては、医療学部の教育課程編成の考え方を踏まえて、「人に尽くすことを自らのよろこびとする」という天理教の信条教育を基調として、広く知識を獲得し、看護に関わる専門性の高い技術を修得し、真摯に科学する精神を育み、人に対する深い愛情と自分を律する謙虚な心をもった看護人材を育成することを目的に以下の方針のもとで教育課程を編成しました。

総合基礎科目

 「総合基礎科目」では、人文・自然・社会に関する基礎的な科学を学び、広い教養と豊かな人間性を養い、社会人としての土台を築きます。また、医療人として社会の中で働くために最も重要なコミュニケーション能力を高めるための科目群でもあります。この科目群の枠組みとしては、『こころと身体』『生活と社会』『コミュニケーション』『言語と国際性』の4つの小区分から成り立っています。これらの科目はすべて選択科目で、自分の興味をもつ科目を複数の中から選んで受講します。

共通専門基礎科目

 「共通専門基礎科目」は、体のしくみや疾病の成り立ちを中心に、医療人として基本的に必要な知識を修得するとともに、看護専門科目で得た知識や技術を実践するときに必要な方法を学びます。この科目は『からだのしくみと医療』『協働的医療実践の基礎』の2つの小区分から成り立っています。基本的には、必修科目ですが、いくつかの選択科目もありますので、興味をもった科目を選択することができます。

看護専門科目

 看護専門科目では、看護の基礎を学び、誕生から老年期までの人間の発達段階に応じた看護、さらには個人を対象とする看護から家族や地域といった集団を対象とする看護へと発展させるように科目を設定しています。
 具体的には、『基礎看護学』『成人看護学』『老年看護学』『小児看護学』『母性看護学』『精神看護学』『地域・在宅看護学』『臨地実習』および『看護の統合』の9つの科目群で設定しています。

授業科目、授業の方法および内容、並びに年間の授業計画
看護専門 4年間の流れ
1.基盤看護学「看護に必要な基礎を習得」

 看護についての理解を深め、医療専門職としての看護師の役割や責任、チーム医療のあり方、生命の尊厳などを学びます。また、看護を行うにあったて必要な基礎看護技術を身に付けます。

2.成人看護学「健康回復と維持のために」

 社会で役割を担う大人(成人期)を対象とする看護を学びます。成人期の人々を地域で暮らす生活者の視点で理解し、病気や健康障害からの回復を促進し、セルフケアを高めるための知識・技術を身につけます。

3.老年看護学「高齢者と家族を支える」

 高齢者やその家族を対象とした看護について学びます。高齢者の多様性を理解し、看護を展開するために必要な基礎的知識と技術を身につけます。

4.小児看護学「輝く未来を守るために」

 子どもの成長・発達過程の特徴と成長・発達を促す養育、小児看護を取り巻く環境などを学びます。子どもの成長・発達を促進するための看護援助の具体的方法を身に付けます。

5.母性看護学「女性の人生を支援する」

 母性看護の概念と意義、女性のライフサイクルについて学びます。マタニティサイクルでは、妊娠・出産・育児の中で生じる女性の健康問題を理解し、必要な看護技術とセルフケア支援などを身に付けます。

6.精神看護学「人の心の健康を支える」

 わが国の精神保健福祉制度や心の健康を支える看護について学びます。心の安定を維持するための看護を行うために必要な基礎的能力を身に付けます。

7.地域・在宅看護学「地域で望む暮らしを継続するために」

 地域で生活する人々を対象とする「地域看護」と在宅で療養を継続する人々を支援する「在宅看護」について学びます。社会支援システムや地域や在宅で行う看護の方法、技術などを幅広く身に付けます。

8.臨地実習

 1年次の〔看護基盤実習〕で、病院で療養する患者と家族を支援する看護活動の実際を学びます。
2年次後期の〔看護過程展開基礎実習〕と3年次前期の〔対象の健康回復過程を支える看護実習〕では、対象に応じた看護を提供するための基礎的な知識や技術・態度を学び、3年次後期に〔急性期療養過程を支える看護実習〕〔治療過程にある高齢者を支える看護実習〕〔治療過程にある子どもを支える看護実習〕〔マタニティサイクルを支える看護実習〕〔精神を病む人々を支える看護実習〕でさまざまな発達段階・健康段階にある対象の看護実践を経験します。
4年次前期は〔在宅移行期を支える看護実習〕と〔在宅療養を支える看護実習〕で、病院での医療にとどまらず、地域・在宅への移行と移行後の療養生活の支援を、そのひとの望む暮らしの継続の視点をもって看護を実践し、4年次後期の「看護統合実習」では、複数患者に対する全人的ケアを実践する能力を高めるとともに、看護職者としての使命や役割を発揮するために必要な看護活動のあり方を学びます。

9.看護の統合

 看護に関わる知識を統合して理解し、興味関心を深化させ、質の高い看護を実践する能力を養う科目群です。
 看護職の役割と機能、および生涯学習者としての探究心を養うための「看護管理論」「看護研究方法論」「看護研究基礎演習」「課題研究演習」「生涯学習論」「看護実践能力の探究」や、社会や医療の情勢の変化に対応できるよう「災害看護論」「国際看護論」を学びます。
また、看護の生涯学習体系の中で将来のキャリア形成のための関心を拡充する基礎的能力を養うため、選択科目として、3年次に「緩和ケア論」「パブリックヘルスケア論」「ウィメンズヘルスケア論」「家族看護論」、4年次に「健康支援看護論」「クリティカルケア論」「メンタルヘルス論」を学びます。