2018年11月25日(日)に本学の看護学科学生8名(4回生6名、2回生1名、1回生2名)と教員の高橋晶と菊本由里が、天理市と天理市地域包括支援センター主催の「天理市認知症高齢者の捜索模擬訓練」の活動に参加させていただきました。
この活動は、ALSOKが小型発信機みまもりタグとそのアプリを開発した見守り体制整備の一環で、行方不明の方の位置情報をスマートフォン等で確認し捜索できる仕組みになっています。国土交通省「スマートウェルネス住宅等推進モデル事業」採用事業で、事業名は、「BLEタグを活用した地域見守り体制整備・活性化事業」(提案事業者ALSOK)です。
模擬訓練は、行方不明役の方が決められたエリア内を動き回り、捜索役の方が高齢者登録カードの情報(氏名、顔写真や特徴)を基にみまもりタグアプリも使用しながら捜索しました。捜索グループは、地域包括の職員さん、民生委員さん、事業所の職員さん、学生、教員の混合チームで、7グループに分かれて行動しました。天理市役所と警察の方とも連携しながら連絡を取り合い、制限時間内に無事見つけることができたグループや見つけることができなかったグループもありました。
訓練終了後は、訓練の振り返りと今後の課題を話し合いました。振り返りの中で、警察の方は捜索を担当する警察官の人数が限られているため、捜索グループとの情報の共有が重要になること、行方不明者の具体的な情報が必要であることを話されました。捜索グループは、お互いの連携やみまもりタグアプリと共に、見逃さないようによく周りを見ながら行動することや、徒歩だけでなく自転車や原付バイクなどの迅速な行動方法の追加、地域住民の方々にも協力を得ながら捜索することが必要であることが発表されました。学生たちの機敏な動き、捜索するときの視野の広さなど、十分に行動できたことを評価していただきました。高齢者の方が地域で生活される中で、安全を守るために地域住民や行政、警察、専門職の連携が重要になることを再度実感する機会となりました。
これからも地域の活動に貢献できるよういろんな活動に参加していきたいと思います。
医療学部看護学科 広域発展看護学 高橋 晶
老年看護学 菊本 由里
〇捜索模擬訓練の様子

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