2022.07.07NOW!vol.40 「急性期療養過程を支える看護演習」

今回の「急性期療養過程を支える看護演習」では、前回に引き続き、#教育用電子カルテMedi-EYE(© medi-lx.co.jp)の胃がん事例を用いたシミュレーション学習を行いました。
実習室での演習は久しぶりで、緊張しましたね。
今回は、手術室から病棟に帰室して1時間が経過した患者さんという設定で、前回までの演習を想起し、立案してきた行動計画をもとに実践しました。
実践の後は、グループ毎に「観察項目の妥当性」、「観察する優先順位」、「観察結果のアセスメント」、「合併症を予防するための看護」についてディスカッションしました。
演習の学びは、「喫煙歴がある患者なので呼吸器合併症が起こるかもしれない」と、術前情報からのアセスメントや、「術後なので出血が起こるかもしれない」といった、手術に伴う合併症のアセスメントをすることができました。
また、「呼吸器合併症を術前の呼吸訓練とつなげることができていなかった」と、前々回の術前看護の演習(4/25)を思い出し、術前からの看護が術後の看護につながっているんだということも理解できました。そして、「術後は痛みも出てくると思うので、さらに呼吸が苦しくなるかもしれない」というように、術後の時間経過で変化する患者の反応がイメージでき、どのような看護をすればよいかという点も考えることができました。
演習の感想は、「術直後と1時間後の反応をどう比較してよいか困った」や、「観察項目が多くて、何からみていけばいいか迷った」などでした。事前学習通りにはいかない、“実践すること”の難しさを感じましたね。でもみなさん、着実にレベルアップしていますよ!
実践しながら考える、考えながら実践するといった演習は、ダイレクトにみなさんの学びや成長が伝わるので教員も楽しいです。
次回は、術後1日目の離床に向けた看護援助のシミュレーションを行います。

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